2.上北沢の昔話

−農夫宇兵衛、熊野の土で故郷を救う−

「江戸時代、平和な農村だった上北沢を火災が襲いました。富士山が中腹から大噴火したのです。火山灰が一面に積もり、作物は全滅し、人々は恐れおののくばかりです。」

「この時、宇兵衛という農夫が立ち上がりました。宇兵衛は遠く熊野の社寺を巡ってお参りし、有難い土を頂いて帰りました。この土を密蔵院※のご住職が勝利八幡様※にお納めしたところ、上北沢の緑が復活し、ゆたかな実りが戻ってきました。」

今日の桜並木の背景には、こんな昔話もありました。



※密蔵院・勝利八幡:以前は上北沢1丁目